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                      2007年09月17日

    楽しいJava講座 - 初心者から達人へのパスポート
                  vol.070

                                セルゲイ・ランダウ
 バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/Java_text/
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[このメールマガジンは、画面を最大化して見てください。]


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◆ 01.再度、Javaの開発キットのインストール
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では、今回はいよいよTomcatを使うべくツール類を整えていきます。


┌───────────────────────────┐
  1. 再び、Javaの開発キットのインストール
└───────────────────────────┘

ちょうどいい機会なので、Tomcatのインストールの前にJDKの最新の
バージョンをインストールしておきましょう。


なお、これまでのインストール作業では、なるべくデフォルトの一番
手を加えないインストールをしてきましたが、今回からは、インストー
ル時の設定に手を加えるようにし、プロのインストール作業に近づけて
いきます。

たとえば、Windowsの環境では、「C:\Program Files」というフォルダー
にインストールするのが標準になっていますが、このような、間にスペース
がはいっているフォルダー名(ディレクトリー名)はUNIXやLinuxなどの
他のOSの環境にはないもので、互換性においても好ましくありません。
また、Windows環境においてさえも、コマンド・ライン(コマンド・プロ
ンプト)からコマンドを実行する際に、パスのフォルダー名にスペースが
はいっていると、フォルダー名をダブル・クォーテーションで囲まなけれ
ばならないなど、入力が面倒になります。

このように、後々、面倒くさいことが起きて生産性が落ちてしまいますの
で、スペースを含むフォルダー名は使用しないことが望ましいのです。

というわけで、インストールするディレクトリーなどはデフォルトとは
違うものにしていきます。


では、JDKの最新バージョンのインストール作業にはいりましょう。
現在の最新版はversion 6 Update 2です。


(1) まずダウンロードのホームページ(下記のURL)を開きます。

   http://java.sun.com/javase/ja/6/download.html

┌補足─────────────────────────┐
この手のホームページは変化が激しいため、皆さんが本稿を読む時点
では、該当するバージョンのものがすでに削除されている可能性もあり
ます。

その場合は下記のURLで、古いバージョンのものを取り出すことができ
ます。
http://java.sun.com/products/archive/
└───────────────────────────┘

(2) 「JDK 6u2」という項目の中にある「ダウンロード」という所を
クリックします。

(以後、「セキュリティの警告」ウインドウや「セキュリティ情報」
ウィンドウなどのセキュリティー関係のウィンドウが現れることが
ありますが、その時は「OK」ボタンまたは「はい」ボタンをクリッ
クしてください。本稿ではいちいち記述しません。)

(3) 以後、英語のページになってしまいますが、難しいことはあり
ません。
赤色の「Required:」という表示の下にある「Accept License Agreement」
を選択(その左側の丸の中をクリック)します。

(4) 次に、「Windows Offline Installation (build 06), Multi-language 」
をクリックします。
(Online InstallationとOffline Installationの2つの行があり、
よく似ているので注意してください。本稿ではOfflineのインストー
ルだけを説明しますので、Offline Installationのほうをクリック
してください。)

(5) 「ファイルのダウンロード」のウインドウが表示されたら、
「保存」ボタンをクリックします。(ウインドウに書かれている文
に驚かされるかもしれませんが、気にしないでください。)

(6) 次のウインドウで「保存する場所」を確認しておき(本稿では
マイドキュメント(My Documents)にしておきます)、保存するファ
イル名(jdk-6u2-windows-i586-p.exe)も確認しておき、
「保存」ボタンをクリックします。

(おわかりだと思いますが、このファイル名の中の6u2は
version 6 update 2を意味します。)

(7) ダウンロード(保存作業)が行なわれますので、終わるまで待
ちます。

(8) ダウンロードが完了したら、「ダウンロードの完了」のウイン
ドウを閉じ(「閉じる」ボタンをクリック)ます。ホームページも、
もう用はないので閉じてください。

(9) 先ほどの「保存する場所」(本稿ではマイドキュメント)を開き、
先ほどのファイル名(jdk-6u2-windows-i586-p.exe)を見つけ
てください。

そのファイルを実行(ダブル・クリック)します。
(「開いているファイル − セキュリティの警告」というウインド
ウが表示された場合は、「実行」ボタンをクリックします。)

(10) その後、ファイルの展開などが行われるので、しばらく待ち
ます。
「Java(TM) SE Development Kit 6 Update 2 - ライセンス」という
ウインドウが表示されたら、使用許諾契約の内容を確認のうえ、
「同意する」を選択(クリック)します。

(11) 次の画面では、インストールのしかたを自分の希望に合わせて
変更することができます。
そこで、「変更」ボタンをクリックし、「フォルダ名」の
C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_02\

C:\Java\jdk1.6.0_02\
に書き換えて「OK」ボタンをクリックしましょう。
(なお、ハードディスクのC:ドライブがいっぱいだからD:ドライブに
インストールしたいという人は、CをDに書き換えることもできます。
本稿ではC:ドライブへのインストールを前提にして話を進めます。)

インストールする機能として、
-------------------------------------------
「開発ツール」・・・これがJDKの本体です。
「デモとサンプル」・・・Javaで作ったサンプルやデモ用のアプリケー
           ションが入っています。
「ソースコード」・・・APIのソース・コードが入っています。
「公開JRE」・・・アプリケーションの本番稼動で使用されるJava実行環境です。
「Java DB」・・・Javaで作られたRDBMSです。データベースを使用する
         アプリケーションのテストに使用することができます。
-------------------------------------------
がリストされています。
デフォルトではすべてインストールされますが、インストールしたくな
い機能があれば、それをクリックし、メニューから「この機能を今イン
ストールしないでください」を選択します。

最低限必要なのは「開発ツール」だけなのですが、他の機能も後で参考に
することがあるので、当メールマガジンでは、そのまますべてインストー
ルしておきます。
ハードディスク容量が小さいなどの理由で、インストールする機能を減ら
したい人は、「開発ツール」のみのインストールにしてもかまいませんが、
当メールマガジンを部分的に自分で読み替える必要が生じることを予め
考慮しておいてください。
「公開JRE」については次の(12)でも出てきますが、本番用のアプリケー
ションのテストのためになるべくインストールしておいたほうがいいで
しょう。(テスト用の別のコンピューターに公開JREをインストールして
あるというのであれば不要です。)

では、そのまま「次へ」ボタンをクリックしましょう。

(12) インストールが開始しますので、しばらく待つと、「西ヨーロ
ッパ言語をサポートするJava(TM) SE Runtime Environmentをインストール
します。・・・」という画面に変わります。
この画面の表現では何をインストールしようとしているのかわかりにくい
ので、少し解説しておきましょう。
これをインストールすると、JDK(jdk1.6.0_02フォルダー)とは別のフォル
ダー(jre1.6.0_02フォルダー)に、Runtime Environment(実行環境)
のインストールが行われます。
JDKにも実行環境は含まれています(jdk1.6.0_02\jreフォルダー)が、
それは「非公開JRE」と言って、アプリケーション開発環境専用のもの
です。一方、jre1.6.0_02フォルダーに作られる実行環境は、「公開JRE」
と言って、一般の(本番の)Javaアプリケーションを実行するための独立
した実行環境です。これが(11)の画面で「公開JRE」と書かれていたもの
です。
この「公開JRE」は無くても開発には差し支えはありませんが、完成した
アプリケーションを本番用にテストしたりするときに使用しますので、
そのままインストールしておきましょう。
西ヨーロッパ言語だけでなく、もちろん日本語も(追加言語として)サ
ポートされています。

ここでも、「変更」ボタンをクリックしましょう。
「フォルダ名」の
C:\Program Files\Java\jre1.6.0_02\

C:\Java\jre1.6.0_02\
に書き換えて「OK」ボタンをクリックしましょう。
(なお、ハードディスクのC:ドライブがいっぱいだからD:ドライブに
インストールしたいという人は、CをDに書き換えることもできます。
本稿ではC:ドライブを前提にして話を進めます。)

そして、そのまま「次へ」ボタンをクリックしてください。

(13) インストールが行なわれますので、しばらく待ちます。

(14) 「インストールが完了しました」の画面になったら、「完了」
ボタンをクリックします。(READMEが開いたら、さっと目を通し、
重要そうな記述がないようでしたら、そのまま閉じましょう。)

これで、JDKのインストールが終わりました。
jdk-6u2-windows-i586-p.exeファイルはもう不要ですので、削除して
しまってかまいません。



続いて、以下のように環境変数の設定を行なっておきましょう。
なお、以前にもお話したように、環境変数の設定のしかたを間違えると
システム(Windows)に問題が生じることもありますので、慎重に行なっ
てください。


(15) JAVA_HOME変数の設定

JAVA_HOMEは、TomcatなどのJavaのアプリケーションがJavaのインストー
ル先を知るために使用する環境変数です。
以下のようにして、JAVA_HOME変数にJDKのディレクトリーを設定しておき
ましょう。

(15)-1. 「スタート」メニューから(「設定」→)「コントロール
パネル」を選択し、「コントロールパネル」ウィンドウの中から
「システム」のアイコンをダブルクリックします。

(15)-2. Windows 2000では「詳細」タブ、Windows XPでは
「詳細設定」タブを選択します。

(15)-3. 次に「環境変数」ボタンをクリックします。「ユーザ環境変数」
と「システム環境変数」のそれぞれの領域の中で「JAVA_HOME」という文字
を探します(といっても、ほとんどの読者のPCでは無いはず)。
「JAVA_HOME」のつづりは大文字も小文字も区別されません。つまり、
全部大文字になっていても全部小文字になっていても同じものです。

(15)-4. 「JAVA_HOME」を見つけたら、その行をクリックし、「編集」ボタン
をクリックして、以下のように編集します。
「JAVA_HOME」が無い場合(ほとんどの読者のPCでは無いはず)は、「新規」
ボタンをクリックして、以下のように編集します。
(なお、他のユーザーでも使用できるように、なるべく「システム環境変数」
のほうで設定することをお勧めします。)

「変数名」にはJAVA_HOMEと入力します。
「変数値」には、JDKをインストールしたフォルダー名(C:\Java\jdk1.6.0_02)
を入力します。
すべて半角英数(直接入力)での入力になります。
なお、すでに入っているデータ(ディレクトリ名)がある場合(すなわち、
JAVA_HOMEが新規の設定ではない場合)は一番先頭に入力し、
C:\Java\jdk1.6.0_02の後ろ(最後)にセミコロン (;) を挿入してください。

(15)-5. 終わったら、「OK」ボタンをクリックします。


続いて、PATH変数の設定に入ります。

(16) PATH変数の設定

以前と同じように、PATH変数にはJDKのbin ディレクトリのフルパスを
設定しておきたいのですが、JDKをインストールしたフォルダー名
(C:\Java\jdk1.6.0_02)は既にJAVA_HOME変数に設定してあるので、
今回はこのJAVA_HOME変数を利用して設定を行います。

では、下記の手順に従って PATH 変数の設定を行いましょう。
JAVA_HOME変数を設定したときの「環境変数」ウインドウがそのまま
開いたままになっていると思いますので、それをそのまま使います。

(16)-1. 「ユーザ環境変数」と「システム環境変数」のそれぞれの領域
の中で「Path」という文字を探します。
「Path」のつづりは大文字も小文字も区別されません。つまり、
全部大文字になっていても全部小文字になっていても同じものです。

(16)-2. 「Path」を見つけたら、その行をクリックし、「編集」ボタン
をクリックして、「変数値」の先頭に以下の内容を入力します。

%JAVA_HOME%\bin;

(「変数値」は最初は後ろのほうが表示されていて、先頭は見えていな
いと思うので、カーソルを先頭(左端)まで移動して、確実にカーソル
が先頭に来たことを確認してから入力してください。
間違えると大変なことになりますから、間違えたと思ったら、いったん
「キャンセル」ボタンをクリックしてからやり直してください。)
この入力内容のうち、%JAVA_HOME%の所は、システムが環境変数を読み
取ったときに先ほど設定したJAVA_HOMEの値に読み替えてくれますので、
結局のところ
C:\Java\jdk1.6.0_02\bin;
と入力したのと同じことになります。しかしながら、このように変数名
を指定したほうが直接ディレクトリー名を入力するよりも手間が省ける
し、後に新しいバージョンのJavaをインストールしたときにもJAVA_HOME
の値を変更するだけで、PATH変数の値は変更せずにすむので楽なのです。

なお、以前にもお話した通り、セミコロン (;)は区切りのマークです。
セミコロン (;) とコロン(:)は見た目に区別がつきにくいかもしれま
せんので、間違えないように、じゅうぶん注意してください。
また、変数値に指定したパスは、先頭にあるほど優先されますので、
末尾のほうに古いJavaのパスが残っていても今回設定した新しいJavaの
パスのほうが優先して使用されます。

古いJDKのパスが残っていたら、削除してかまいませんが、削除の仕方が
わからない人はそのまま残しておいてもかまいません。

(16)-3. 終わったら、「OK」ボタンをクリックします。残りのウインド
ウも「OK」ボタンをクリックして閉じてください。
「コントロールパネル」ウインドウも閉じてください。


PATHの変更を反映させるために、Windowsの再起動が必要になります。
この時点でWindowsを再起動しておきましょう。



┌───────────────────────────┐
  2. Javaの開発キットの作動確認
└───────────────────────────┘

インストールしたJDKがちゃんと作動することを確認するために、Java
の簡単なプログラムを作成して実行してみましょう。

vol.002のときと同じプログラムを作成して同じようにコンパイルおよび
実行してみてください。



┌───────────────────────────┐
  3. Eclipseの設定
└───────────────────────────┘

JDKの新しいバージョンをインストールしたので、それに合わせてEclipse
の設定を変更しておきましょう。

では、Eclipseを起動してください。

メニュー・バーから「ウインドウ」→「設定」を選択し、左側の
「Java」→「コンパイラー」をクリックして、右側の「コンパイラー
準拠レベル」を6.0に変更してください。

また、左側の「Java」→「インストール済みのJRE」をクリックして、
右側の「追加」ボタンをクリックし、「JREのホーム・ディレクトリー」
をC:\Java\jdk1.6.0_02にして、「JRE名」はjdk1.6.0_02にし、「OK」ボ
タンをクリックします。
そして、リストの中で、jdk1.6.0_02にチェック・マークを入れておき
ましょう。

続いて、左側の「Java」→「ビルド・パス」をクリックして、右側の
「ソースおよび出力フォルダー」の中で、「フォルダー」を選択して
おきましょう。これはJDKとは関係はありませんが、作成したアプリ
ケーションのソース・コードとバイト・コードの保存場所をそれぞれ
srcとbinという別々のフォルダーに分けてくれるので、後の整理が楽
になります。
つまり、これから本格的なプログラミング作業にはいっていくための
環境整備です。

最後に「OK」ボタンをクリックして「設定」ウインドウを閉じましょう。
「コンパイラー設定が変更されました。・・・・ここでフル・ビルドを
行いますか。」というメッセージが表示されたら、「はい」ボタンを
クリックしてフル・ビルドを行っておいてください。
(JDK6.0のコンパイラーのレベルでコンパイルし直すという意味です。)

では、Eclipseはいったん終了しておいてください。



┌───────────────────────────┐
  4. Tomcatのインストール
└───────────────────────────┘

では、続いてTomcatの(現時点での)最新版(バージョン6.0.14)をイン
ストールしましょう。

(1) まず、ダウンロードのためのホームページ(下記のURL)を開きます。

   http://tomcat.apache.org/download-60.cgi

(2) このページの下のほうに「6.0.14」という項目があります。その中
の「Binary Distributions」の中の「Windows Service Installer」を
クリックしてください。

(3) ファイルのダウンロードのウインドウが開いたら、「保存」ボタン
をクリックしてください。

(4) 次のウインドウで「保存する場所」を確認しておき(本稿では
マイドキュメント(My Documents)にしておきます)、保存するファ
イル名(apache-tomcat-6.0.14.exe)も確認しておき、
「保存」ボタンをクリックします。

(5) ダウンロード(保存作業)が行なわれますので、終わるまで待
ちます。

(6) ダウンロードが完了したら、「ダウンロードの完了」のウイン
ドウを閉じ(「閉じる」ボタンをクリック)ます。ホームページも、
もう用はないので閉じてください。

(7) 先ほどの「保存する場所」(本稿ではマイドキュメント)を開き、
先ほどのファイル名(apache-tomcat-6.0.14.exe)を見つけ
てください。

そのファイルを実行(ダブル・クリック)します。
(「開いているファイル − セキュリティの警告」というウインド
ウが表示された場合は、「実行」ボタンをクリックします。)

(8) 「Next」ボタンをクリックします。
License Agreement(使用許諾契約書)が表示されますので内容を確認の
うえ、「I Agree」(同意するの意味)をクリックします。

(9) 次の画面では、インストール内容を選択できますが、Examplesにも
チェック・マークを入れておいてください。後ほど、提供されているサ
ンプルを使いますので。

(10) 「Next」ボタンをクリックし、「Destination Folder」の
C:\Program Files\Apache Software Foundation\Tomcat 6.0

C:\Tomcat6.0
に書き換えて「Next」ボタンをクリックしましょう。
(フォルダー名にスペースが入らないようにしていることに注意して
ください。元々はTomcatと6.0の間にもスペースが入っていました。
なお、ハードディスクのC:ドライブがいっぱいだからD:ドライブにイ
ンストールしたいという人は、CをDに書き換えることもできます。)

(11) 次の画面ではTomcatのポート番号とTomcatの管理者(Administrator)
用のユーザー名(User Name)とパスワード(Password)を聞いてきますが、
ここでは、あくまでプログラミングの学習のために使用するので、厳重な
設定にする必要はありません。とりあえずパスワードをユーザー名と同じ
adminにしておいてください。
後ほど、これがどこで使われるのか説明します。

「Next」ボタンをクリックしてください。

(12) 次の画面ではJavaの実行環境のパスを聞いてきます。
先ほどインストールした「C:\Java\jre1.6.0_02」が表示されていると
思いますので、そのままにします。ただし、公開JREをインストール
しなかった場合は、代わりに「C:\Java\jdk1.6.0_02」を指定してくだ
さい。

「Install」ボタンをクリックしてください。

(13) インストールが終わりましたら「Finish」ボタンをクリックします。
Release Notesが表示されますので、さっと目を通して(英語はわからん、
という人はそのまま無視して)ウインドウを閉じてください。

(14) Tomcatが起動されていますので、停止してみましょう。停止したい
ときは、タスク・バーの通知領域(タスク・バーの右端)にApache Tomcat
のアイコン(マウス・ポインターをそこに持っていくと「Apache Tomcat」
という文字列が表示されるアイコン。正確に言うとTomcatのモニター
(Monitor)のアイコンである)が表示されていますので、それを右クリッ
クし、「Stop service」を選択します。
あるいは、「コントロールパネル」を開いてその中の「管理ツール」を開き、
その中の「サービス」を開き、その中にリストされている「Apache Tomcat」
を右クリックして「停止」を選択することもできます。

逆にTomcatを起動するには、アイコンを右クリックし「Start service」を
選択するか、あるいは「サービス」ウインドウの中で「Apache Tomcat」を
右クリックして「開始」を選択することもできます。
(なお、「サービス」ウインドウは実際の状態と同期していないことがあり
ますので右クリック→「最新の状態に更新」を選択して、最新の状態を確認
してから操作を行ってください。)

Tomcatのモニターを終了(アイコンを右クリックして「Exit」を選択)して
しまった場合は、「スタート」ボタン→「(すべての)プログラム」→
「Apache Tomcat 6.0」→「Monitor Tomcat」を選択することにより、
モニターを起動することができます。

(15) では、いったんTomcat(のサービス)を開始しておいてから、
Webブラウザー(Internet Explorer)を起動し、下記URLを開いてみて
ください。

http://localhost:8080/

Tomcatのホームページが開きますね。これで、Tomcatがちゃんと作動して
いることが確認できたことになります。
なお、上記の8080はポート番号です(先ほどのインストール時に設定
したものです)。Webブラウザーは特に明示しない限りポート番号80を
使いますが、ポート番号を明示的に指定したい場合は上記のように
コロン(:)と数字という形式で指定します。


TomcatをインストールしたPCがLANにつながっていて、同じLANにつながっ
ている別のPCも利用できる環境の人は、別のPCでWebブラウザーを起動して、
Tomcatにアクセスしてみましょう。
この場合は、

http://IPアドレス:8080/

という形式でTomcatのホームページを開くことができます。
たとえば、TomcatをインストールしたPCのIPアドレスが192.168.0.6だった
とすると、
http://192.168.0.6:8080/
でTomcatのホームページを開くことができます。(つまり、ドメイン名や
ホスト名の代わりにIPアドレスを指定することができます。)

では、次にTomcat(のサービス)を停止してから同じホームページを開い
てみてください。
今度はページを表示できなくなりますね。あたりまえですね。


今回はここまでにします。
何か、わからないところがありましたら、下記のWebページまで質問を
お寄せください。


(続く)



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◆ 02.Java(文法等)解説 [JavaBeans (5)]
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[JavaBeans (5) イベント<2>]

以上の(1)イベント・オブジェクトの定義と(2)イベント・リスナーの
インターフェースの定義の組み合わせによって、イベントの定義が
一通り完成したことになります。


このイベントを実際に利用したプログラムを作るには、さらに次の
作業が必要になります。

(3) イベント・リスナーのクラス(以後、リスナーと略す)の定義
(2)のインターフェースを実装したクラスを作ります。
これはイベントの通知を受け取るクラスです。

(4) イベント・ソース(イベントを通知するクラス)の定義
(1)のイベント・オブジェクトを通知するクラスです。
イベントを通知するクラスはイベントの発生源なのでイベント・ソース
(event source)と呼びます(sourceは源の意味です)。
このクラスは、(3)のリスナーを登録したり削除(登録の解除)したり
するメソッドも定義する必要があります。
リスナーを登録するメソッドは
public void addMyOwnListener(MyOwnListener l)
というシグネチャーで、リスナーを削除するメソッドは、
public void removeMyOwnListener(MyOwnListener l)
というシグネチャーになります。
(前回と同じく、仮にMyOwnEventという名前のイベントにしています。)

(5) イベント・ソースとリスナーを使ったプログラムの完成
実際にイベントを利用するためにはイベント・ソースとリスナーの
インスタンスを生成し、イベント・ソースのインスタンスにリスナー
のインスタンスを登録するようにプログラミングしておく必要があり
ます。


以上を、実際にプログラム例を使って詳しく説明していきましょう。


(続く)



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