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                         2005/10/22
         自主学習のコツ Vol.009
                        薮荷筒丸

     バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/gakushu/
(途中から講読を始めた人はバックナンバーもすべて読んで下さいね。)
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3.頭をよくする方法
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このことに着目し、前頭前野の働きを中心とした脳の研究を精力的
に行ったのが、東北大学の川島隆太教授です。

現在このメールマガジンに書いている内容は、川島教授のお話をベー
スにしています。

詳しくは、川島教授がたくさん本を書いていますので、時間的余裕
のある人は読んでみて下さい。

5分間活脳法−誰でもできる頭の鍛え方
http://www.flsi.co.jp/books/katsunouhou1.htm

驚異の学力づくり (川島隆太、陰山英男、杉田久信)
http://www.flsi.co.jp/books/kyouinogaku1.htm

川島隆太先生と100人の子どもたちが脳について考えてみた!
頭をよくする本
http://www.flsi.co.jp/books/atamawoyoku1.htm

その他、多数。


ところで、テレビ・ゲーム(パソコン・ゲームも含む)を子供に
買い与える親も多いことと思います。

テレビ・ゲームは一見、脳をよく使っているように思えるかもしれ
ませんが、実はテレビ・ゲームで遊んでも、前頭前野は鍛えること
はできません。
脳の一部で活発に働くところはあるのですが、そこを鍛えただけで
は頭はよくならないのです。

それどころか、攻撃的なゲーム等、心理上悪い影響を与えるものも
ありますし、また、多くのテレビ・ゲームは中毒性を持っている
(やめられなくなる)という点でも好ましくありません。

もちろん、休憩時間の遊びと割り切って、時間を制限して行うの
であればいいでしょう。

しかし、子供たちが自分で自制し、中毒に対抗することは困難で
す。
家に帰ったら、テレビ・ゲームばかりやっていて、勉強がおろそ
かになっている子供たちも少なくありません。

現在の環境では子供たちをテレビ・ゲームに触れさせないことは
困難かもしれませんが、できれば子供たちにはそのきっかけを与
えないほうがいいのです。
つまり、テレビ・ゲームを買い与えることはやめたほうがいいの
です。

遊ぶのであれば、子供たちが集団で集まって、昔のような集団遊び
をした方がいいです。

昔の子供たちは、外で自然に接しながら、数え切れないくらい多
くの集団遊びをしていました。これらは、前頭前野を鍛えるため
にもたいへん役立っていただけでなく、人間関係のコントロール
能力をつけるなど社会性の育成のうえでも大きく役立っていたの
です。

一方、最近の子供たちは、集団で遊ぶときにも室内のテレビ・
ゲームで皆が画面を見ているだけといった、頭も鍛えられないし、
社会性の育成にもならない遊びばかりをする傾向があります。

友達といっしょに外に遊びに行ったと思ったら、街のゲーム・セ
ンターでアーケード・ゲームをやっていたということも少なくあ
りません。

これは、子供たちが悪いのではなく、このような環境を作ってし
まった私たち大人が悪いのです。

そもそも、昔の遊び方ができるような自由で安全な環境が少なく
なってしまったという問題もあります。

また、「毎日、夜遅くまで学習塾で勉強しなければならないので、
遊ぶ暇がない」という小学生もいます。

本人が希望しているのならともかく、小さいときから子供たちを
塾漬けにすることが、本当に子供たちのためになっているのかど
うか、疑問を感じます。

少なくとも、小学生の時くらいは、できるだけ遊ばせてあげたい
ものです。


主題から話がそれてきたので、話を戻します。



以上のように、できるだけ速く音読したり、できるだけ速く計算
(筆算)したりすることは頭の働きをよくするために効果があり
ますので、毎朝、10分〜15分程度でいいですから、音読や計算で
脳のトレーニングを行うことをお勧めします。

一番効果があるのが音読で、その次が計算です。



        *** 続く ***




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