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                         2005/11/01
         自主学習のコツ Vol.010
                        薮荷筒丸

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3.頭をよくする方法
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何でもいいので、本(漫画の本はだめで、なるべく文字ばかりの
ものが望ましい)を毎朝できるだけ速く音読する習慣をつけましょ
う。それから、1桁や2桁程度の簡単な数を使って足し算などの
簡単な計算(筆算)をできるだけ速く行います(これには、計算の
問題を予め用意しておく必要があります)。


これを毎日続けていれば、少しずつ頭の働きがよくなってきて、
集中力もついてきます。毎日、このトレーニングを朝一番に行って
から、勉強を始めるのです。

これは、若い人たちだけでなく、大人あるいはお年寄りの人たちに
も効果があります。
脳の老化をある程度防ぐことができ、認知症(老人ボケ)を改善し
たり、予防したりする効果があることも実証されています。

私も実践してみて気づいたことですが、このトレーニングを行うと、
頭を活性化させるだけでなく、何となく意欲がわいてくるという
副次的効果もあるようです。前頭前野は意欲とも関係しているの
です。

皆さんも、是非やってみて下さい。


その他、大人が日常行っていることで頭の働きをよくする効果があ
るものをあげると、例えば、料理をすることも前頭前野を鍛えるた
めにいいことがわかっています。料理の段取りを頭の中で考えなが
ら、自分の手や指を素早く使い、複雑な作業を行っていきます。

一見、頭を使っていないように見えるかも知れませんが、実際には
随分高度な頭脳の使い方をしているようです。

なお、フード・プロセッサーなどの文明の利器はなるべく使わずに、
できるだけ自分の手をフルに使って調理したほうが頭にいいそうです。

車の運転も頭の働きをよくする効果があるようです。


その他、前頭前野を鍛える(活性化させる)ためにいいことを下に
まとめておきます。

・読み書き、計算、およびそれらを含む学習(なるべく素早く行う
  こと)

・コミュニケーション(会話)すること・・・ただし、できるだけ
  親しい人と顔を見ながら会話することが望ましいそうで、見知ら
  ぬ人と会話したのでは、あまり効果はないようです。一番いいの
  は、家族と会話することです。特に乳幼児には、たっぷりと愛情
  と会話(話しかけ)をあげましょう。

  また、子供が大きくなっても、せめて夕食の時くらいは、たくさん
  会話をして家族の団欒を楽しみましょう。

  テレビを見るので会話がないというのであれば、食事をする場には
  テレビを置かないようにしてもいいのではないでしょうか。

・子供の集団遊び(体を動かし、会話しながらする遊び。たとえ集団
 でしてもテレビゲームはだめ)

・手や指を使って何かを作ること(ただし、パソコンなどのキーボー
 ド操作はだめ)
  ・料理をする
  ・手芸をする
  ・工作をする、絵を描く
  ・楽器を演奏する、など


逆に前頭前野をほとんど活性化させないものは、

・テレビ・ゲームをすること
・テレビを見ること
・漫画の本を読むこと
・音楽を聞くこと
・携帯電話でメールを打つこと
・パソコンの通常の操作

これらは、娯楽やリラクゼーション、気分転換のためにはいいかも
知れませんが、頭をよくするための効果はほとんど無いのです。

なお、テレビの番組や漫画の本には知識を得られるものもあるので、
一概に無駄とは言えないでしょう。

また、クラシック音楽(特にモーツァルトの音楽)は、勉強の妨げ
にならないし、勉強しやすくなる効果があることも知られています。

それ以外の音楽では(特に歌詞の意味のわかるものなど)勉強の妨げ
になるものも多いので、勉強中には聞かないほうがいいでしょう。



        *** 続く ***




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