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【楽しい中国語入門】 vol.003

http://www.flsi.co.jp/zhongwen/

  
    
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3. 注意すべき漢字(その3)

 このメールマガジンのvol.001で

という言葉を学びました。この単語は中国語と日本語では、意味がまったく違うことを覚えていますでしょうか?
 復習しましょう。中国語では「丈夫(zhang fu)」の意味は「夫」です。「私の丈夫(zhang fu)はとても丈夫である」という文章を思い出してください。

 今回は、この「丈夫(zhang fu)」に合せて、「妻」つまり「奥さん」の中国語表現を勉強しましょう。

 一番良く使う言い方は

です。この単語は日本語では通常「妻と子」という意味で使いますね。つまり、「奥さんと子供」を意味します。しかし、中国語の「妻子(qi zi)」という単語は単に「奥さん」の意味しかなく、子供の意味は含みません。中国でも古代文あるいは

(文語文のこと)では「妻(qi)」一文字で「奥さん」を表しますが、現在の口語では末尾に必ず「子(zi)」をつけるようになっています。「子(zi)」という漢字がついていると、その言葉に柔らかさが増すためだと考えられます。

 ところで、

という漢字はご存知でしょうか。これは「太い」という意味ではなく、「とても」、「非常に」という意味を表します。(日本語と違って「太い」という意味はありませんが、その代わりに「大きい」とか「高い」とかいう意味はあります。)
 ちなみに
というと、「とても良い」つまり「大変すばらしい」という意味になります。ここで、
というのは、「良い」つまり「好ましい」という意味です。日本語と違って、「好き」という意味はありません。また、「了(le)」は、通常は動作の完了や過去形を表すための助詞ですが、ここでは過去の意味はなく、語気を強めるための助詞として使われています。

 それでは、
という単語はどういう意味だと思いますか?これは「とてもとても」という意味でもなく、「とても太い」という意味でもありません。「奥さん」という意味です。やせた奥さんも、やはり「太太」です。
 この単語を覚えるには、「太太(ふとぶと)とした奥さん」と連想すると覚えやすいかも知れませんが、間違えて声に出して言ってしまって、奥さんに怒られないように、くれぐれもご注意を!
 ところで、中国語では日本のように漢字を繰り返す記号「々」はありませんので、「太々」という書き方はありません。

 中国語には日本語と同様に「愛人」
という漢字熟語もあります。「愛する人」という意味では同じかも知れませんが、日本語とは全然意味が異なります。中国人に愛人を紹介されたら、「中国人は自分の愛人を隠さずに堂々と紹介するのか?」などと誤解しないで下さい。中国語の「愛人(ai ren)」は配偶者、つまり、妻や夫のことを意味する普通の言葉なのです。

という言葉は聞いたことがありますでしょうか。日本語でも「内(うち)の人」という言い方がありますから、この中国語の意味もすぐ理解できるかも知れません。他人に自分の妻のことをさして言う時に「内人(nei ren)」という言葉を使えます。夫ではなく妻を意味するので注意して下さい。どちらかと言うと、日本語の「家内(かない)」という表現に近いですね。ただし、いまどきの日常生活ではあまり使われません。
 では、
という言葉はいかがでしょうか。この単語は、「内(うち)の子」という意味ではありません。これは、前の「内人(nei ren)」と同じく「奥さん」の意味を表します。これも、やはり口語では通常使われません。また、ここでは「子」は子供ではなく、「人」を意味しています。

  それでは、今日はここまでとします。
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