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【楽しい中国語入門】 vol.010

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10. 男女の呼称

 もし中国の宴会に誘われたら、最初に司会の人が

ゴーウェイシエンションニューシーハオ
(日本語訳:「紳士、淑女の皆様こんにちは」)
と言うのを聞くことがあるでしょう。この
シエンション
ニューシー
はそれぞれ男女の敬称です。人を呼ぶときは、例えば(男性の)王さん、(女性の)劉さんは、それぞれ
ワンシエンション
リウニューシー
というように呼びます。ここでは先生は日本語とは意味が異なることに注意しましょう。
 ところが、中国語では
先生という言葉には他にもいろいろな使い方があり、昔は日本語と同じく、教師のことを表していたことがあります。
 今はほとんどの場合、教師のことを
ラオシー
と言います。
 中国の学校では、授業のはじめに先生が来たら、学生全員が一緒に立ち上がって
ラオシーハオ
(日本語訳:「先生こんにちは」)
と言ってから授業を始めます。
  私が中学生のとき、日本語の授業は日本人の先生が担当していました。一回目の授業のときに先生が教室に入ってから、みんなぱっと立ち上がって、大声で
ラオシーハオ
と言ったら、日本人の先生は大変びっくりしたようです。何だかわけがわからなかったのです。二回目からはだんだん慣れてきたようですが、私の学校では日本語の先生は一年ごとに変わっていたので、毎年一回目の授業には先生がびっくりしていました。
 ところで、公式の場では
ラオシー
のことをよく先生という習慣があり、たとえば、作家のことをよく何々先生といいます。そして、女性の作家でもよく先生といわれます。
ビンシン
という有名な作家はいつも氷心先生といわれています。
 それから、普段では
先生という言葉は夫の意味としても使います。
 vol.003では夫と妻の呼び方についていろいろお話しましたが、覚えていますでしょうか?今回は夫の呼称と妻の呼称をさらに整理し、下記のような表にしておきました。

ヂャンフ

チーズ

アイレン

アイレン

ラオゴン

ラオポ

シエンション

タイタイ
これらの各行はそれぞれ一対一の対応関係があります。老婆は日本語とは意味がぜんぜん違うことを思い出しましたでしょうか?若い妻も老婆といいます。
 中国の東北地方の人は妻のことをよく
シーファ
と呼びこともあります。これは既婚の若い女性も意味します。
 それでは、
ラオゴンゴン
および
ラオポーポ
の意味は何でしょう?これらはそれぞれ、夫の父親と母親を意味します。
  今度は
ラオタイポー
と言うと?本当におばあさんの意味になります。一字の違いだけなので、よく注意してください!でも、おばあさんに向かって、あまり
ラオタイポー
と言ってはいけません。尊敬のニュアンスが含まれていないからです。代わりに
ラオダーニヤン
という尊称を使います。また、子供とか若い人はお年寄りの婦人に対して
ラオナイナイ
とも呼びます。

 それでは、今日はここまでとします。
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