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                      2009年12月09日

    Java総合講座 - 初心者から達人へのパスポート
                  2009年11月開講コース 004号

                                セルゲイ・ランダウ
 バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/Java_text/
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・現在、このメールマガジンは以下の2部構成になっています。
[1] 当初からのコース:毎週日曜の深夜に発行
   これは現在、中級レベルになっています。
[2] 2009年11月開講コース:毎週水曜の深夜に発行
   これは現在、初心者向けのレベルになっています。
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ます。また、これらのソース・コードは学習用のためだけに
提供しているものです。
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(2009年11月開講コース)004号
 (当記事はvol.004のリバイバル(revival)版です。)
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◆ 00.はじめに
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今回は、Javaの本格的なプログラム開発を行うために必要になる
統合開発環境のインストールを行います。


ところで、不要になったファイルは気がついた時点で削除する習慣
をつけておいたほうがいいですね。
もったいないと思って残しておくと、だんだんとファイルがたくさん
たまってきて、あとで整理するのが大変になってしまいますから。

家(部屋)の中も同じで、不要になった物は、もったいないなんて
考えずに、気がついた時点でどんどんと廃棄していく習慣をつけて
おかないと、だんだんと物が増えてきて、だんだんと整理する気力
も失せてきますね。(これは私のことか。)


ちなみに、以前作成したJavaWorks(C:\JavaWorks)というフォル
ダーの中に、Test1.javaとTest1.classというファイルがはいって
いるはずですが、これらの2つのファイルはもう使いませんので、
削除しておいたほうがいいですね。

なお、JavaWorksのフォルダー自身は今回も(これからも)使用し
ますので消さないでください。



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◆ 01.統合開発環境のインストール
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Javaのプログラムを効率よく開発できるようにするために、IDE
(Integrated Development Environment = 統合開発環境)をイン
ストールしておきましょう。

IDEというのは、プログラムの開発に必要なさまざまな機能を統合
したソフトウェアのことです。

これがあれば、プログラムの開発を効率よく行うことができます。

現在、JavaのIDEとして一番人気があるのはEclipseです。

Eclipseは、もともとIBMが提供していた製品をオープン・ソース
にしたものです。

オープン・ソースになったおかげで、私達はこのすぐれたIDEを
無料で利用できます。

┌補足─────────────────────────┐
 オープン・ソースは、簡単に言うと無料で配布されていて、
 ソース・コードが公開されているソフトウェアですが、原作者
 の著作権は維持されます。
 詳しい定義を知りたい人は
 http://www.opensource.org/docs/definition.php
 でも見てください。
└───────────────────────────┘

現在EclipseはEclipse Foundationという組織
http://www.eclipse.org/
によって、管理され発展させられています。
(といっても、主要部分はあいかわらずIBMが開発しています。)

このIDEは現時点でも豊富なすぐれた機能をもっていますが、プラグ
イン(plugin)と呼ばれる付加的なソフトウェアによって、機能をさら
に追加していくことができます。

当講座でも、必要に応じてプラグインの追加を行っていくことに
なります。

┌補足─────────────────────────┐
 プラグインとは、もともとはコンセントにプラグを差し込む
 ことを意味します。
 その言葉のイメージから、まるでコンセントにプラグを差し
 込むように簡単に機能を付加できるソフトウェアのことをプ
 ラグインと呼ぶようになりました。
└───────────────────────────┘

ところで、Eclipseは圧縮されたファイル形式で後述のホームページ
に掲載されていますので、これをインストールするためには、アーカ
イブ・ユーティリティ(圧縮・解凍ソフト)と呼ばれるソフトウェア
を使って解凍することが必要になります。

アーカイブ・ユーティリティをパソコンにインストールしていない人
は、今のうちにインストールしておいてください。

アーカイブ・ユーティリティのインストール(無料)の仕方、および
使用方法について知りたい人は、パソコン教室配布資料(無料)の
ホームページ
http://www.flsi.co.jp/product/pctutor.htm
に掲載されている「アーカイブ・ユーティリティーの利用方法」を
ご覧ください。

無料のアーカイブ・ユーティリティにもいろいろありますが、私は
Lhacaをお勧めします。

当講座では、解凍作業はLhacaを使って行います。


それでは、さっそくEclipseをインストールしてみましょう。


┌───────────────────────────┐
 統合開発環境(Eclipse 3.5)のダウンロードとインストール
└───────────────────────────┘

では、今回はEclipseの最新版をインストールしましょう。

現在のEclipseの最新バージョンは3.5(Galileo)です。


ところで、Eclipseのバージョン3.2までは、世界各国の言語パックもIBMが作成
してきましたが、コストが増大し、IBMだけでコストを負担することには限界が
来たために、現在は、Eclipseコミュニティーの有志によって各国語への翻訳作業
が行われるように変わっています。

┌補足─────────────────────────┐
言語パック(Language Pack)というのは、Eclipseのウインドウ
の表示を英語からその国の言語(日本なら日本語)に置き換える
ためのソフトウエアを意味します。
ちなみに、言語パックを使用せずに英語版のEclipseを使った
場合でも、日本語のアプリケーション開発はできます。
日本語パックを組み込んで、Eclipseの画面を日本語化したほう
がわかりやすくなり、したがってEclipseを操作しやすくなる、
というだけのことです。
└───────────────────────────┘

特に、日本では、(株)うぃるが開発した日本語化のためのプラグイン「Pleiades」
(プレアデス)等を使って翻訳作業が行われています。

現在、日本語の言語パックを一番楽に取得する方法は、このPleiadesによって提供
されている「Pleiades All in One 日本語ディストリビューション」というパッ
ケージをダウンロードする方法です。
(本家(http://www.eclipse.org/)からダウンロードしてインストールする
のは面倒なので、当稿ではこのPleiadesのディストリビューションを利用し
ます。)

このディストリビューションはAll in Oneという名前の通り、様々なプラグインや
その他の関連ソフトが予めインストール済みのため、インストール作業が大幅に
軽減されます。しかも日本語化済みです。

という訳で、さっそく、以下の手順でダウンロードしましょう。

(1) Webブラウザーを起動して下記のWebページ

http://mergedoc.sourceforge.jp/

を開き、下のほうにスクロールすると「ダウンロード」の項目がありますので、
そこにある

-------------------
Eclipse 3.5 Galileo
Pleiades All in One
-------------------

というボタンをクリックします。

(2) すると、パッケージのリストが表示されますが、このうち

Full All in One (JREあり)

でかつ、

Java

のパッケージの「Download」ボタンをクリックしてダウンロードしましょう。

┌補足─────────────────────────┐
Internet Explorerのバージョンによっても異なりますが、
(バージョン8の場合)

「セキュリティ保護のため、このサイトによる、このコンピュー
ターへのファイルのダウンロードがInternet Explorerにより
ブロックされました。オプションを表示するには、ここを
クリックしてください。」

のような行がWebブラウザーの上のほう(ツール・バーの直ぐ下)
に表示されたら、それをクリックし、「ファイルのダウンロード」
を選択します。
あとはいつものように操作してダウンロードします。
└───────────────────────────┘



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


続いて、ダウンロードしたファイルを解凍するのですが、次の手順で解凍すれば、
Lhacaで解凍できます。


(1) まず、ダウンロードしたファイルは現在pleiades-e3.5-java-jre_20090930.zip
というファイル名になっているはず(時が経てばファイル名も変わる可能性があり
ますがその時は正しい名前に読み替えて下さい)ですが、長くて不都合なので、
ファイル名を

pleiades.zip

というように短く改名しておいて下さい。(ファイル名を改名するには、
ファイルを右クリックして「名前の変更」を選択し、カーソル・キー
(→や←の矢印マークのついたキー)を何回か押して、カーソル(縦棒が
チカチカ点滅しているもの)をpleiadesの右隣に置き、Deleteキーを何度
か押して不要な文字を消していき、pleiades.zipという文字だけ残します。
そして、最後にEnterキーを押すことによって、名前の編集モードから抜け
ます。)

(2) デスクトップにあるLhacaのアイコンをダブル・クリックします。

(3) Lhacaの設定画面が表示されたら、「解凍先」の欄で「その他」を選択し、
解凍先としては

C:\

を選択します。

(4) 「OK」ボタンをクリックしてLhacaの設定画面を閉じます。

(5) 先ほどのpleiades.zipファイルをLhacaのアイコンにドラッグ&ドロップ
します。

(6) しばらく待てば解凍が終了しますので、C:ドライブの中に

pleiades

というフォルダーができていることを確認して下さい。

(7) これで解凍作業は終わりましたので、再度デスクトップにあるLhacaのアイコン
をダブル・クリックし、Lhacaの設定画面の「解凍先」の選択を「デスクトップ」に
戻して「OK」ボタンをクリックしておきましょう。


この解凍作業をもって、Eclipseのインストールは完了しています。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆


解凍してできたフォルダーの中で、C:\pleiades\eclipseフォルダーの中に
eclipse.exeがはいっていますので、スタート・メニューにこのeclipse.exeの
ショートカットを登録しておいて下さい(やり方は下記「スタート・メニュー
への登録」を参考にして下さい)。
これでEclipseの起動が簡単になりますね。

(スタート・メニューに登録しない人は、C:\pleiades\eclipseフォルダーの中の
eclipse.exeをダブル・クリックするなどの方法で起動して下さい。)

┌補足─────────────────────────┐
 −−−−−−−−−−−−−−−
| スタート・メニューへの登録 |
 −−−−−−−−−−−−−−−

ここでEclipseを簡単に起動できるように、スタート・メニュー
にショートカットを加えておきましょう。

やり方はいろいろとありますが、ここでは、Windows 2000風の
メニュー表示にしているときの操作方法の一つを説明しておき
ます。

以下のように行います。

(1)「スタート」ボタンをクリックし、「プログラム」の上で
右クリックし、「開く」を選択します。
 
(2)一方で「pleiades」フォルダーの中の「eclipse」フォルダー
も開きます。
 
(3)その中のeclipse.exe(青い球のアイコンがついている)を
右ドラッグ(右ボタンを押したままマウスをスライドさせる)し
て「プログラム」フォルダーの中に入れてドロップする(手を
離す)とコンテキスト・メニュー(ポップアップ・メニュー)
が開くので、その中の「ショートカットをここに作成」を選択
します。
 
(4)ここでこのショートカットの名前を「Eclipse」に変えま
しょう。

「プログラム」フォルダーの中にできたEclipseのアイコンの
上で右クリックし、「名前の変更」を選択し、カーソル・キー
(→や←のキー)を何回か押して、カーソル(縦棒がチカチカ
点滅しているもの)をeclipseの右隣(.exeの左隣)に置き、
Deleteキーを何度か押して不要な文字を消していき、eclipse
という文字だけ残します。
 
以上でスタート・メニューからEclipseを起動できるようにな
ったはずです。
└───────────────────────────┘


では、このEclipse 3.5を起動してみて下さい。

「ワークスペース・ランチャー」ウインドウ(「ワークスペースの選択」のウインドウ)
が現れたら、

C:\JavaWorks

と入力するか、あるいは「参照」ボタンをクリックし、JavaWorksフォルダーを
指定します。

そして、「ワークスペース・ランチャー」ウインドウの「OK」ボタンをクリックします。

しばらく待つと、Eclipseのウインドウが立ち上がります。


ここで、今後のアプリケーション開発のためにEclipseのJavaをバージョン6
に上げておきましょう。

Eclipseのメニュー・バーから「ウインドウ」→「設定」を選択し、
「設定」ウインドウにおいて左側の「Java」配下の「インストール済みのJRE」
を選択します(「Java」という項目の左側にある+のマーク(田のマーク)
をクリックするとその配下の項目が展開されますので、その中から
「インストール済みのJRE」を選択します)。

続いて、右側の「インストール済みのJRE」のリストの中で、jre1.5にチェック
マークが付いていたのをはずし(チェック・マークをクリックすればはずれる)、
代わってjre1.6にチェック・マークを入れます(クリックすれば入る)。

そして、「OK」ボタンをクリックします。

この後、再度「設定」ウインドウを開き、左側の「Java」配下の「コンパイラー」
を選択して、「コンパイラー準拠レベル」が1.6になっていることを確認して
おきましょう。


最後にEclipseを終了させましょう。メニュー・バーから「ファイル」→「終了」
を選択します。



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◆ 02.前回の演習問題の答
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1. a   
2. c   
3. b   
4. a   
5. d   
6. c   
7. d   
8. c   
9. d   
10. a.
11. 皆さんの答が何だったかは知りませんが、答を間違えた人は
たぶんいないと思います。もし、自分の答が正しいかどうか不安
な人は、下記Webページで質問をお寄せください。



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