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                      2010年10月25日

    Java総合講座 - 初心者から達人へのパスポート
                  2009年11月開講コース 028号

                                セルゲイ・ランダウ
 バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/Java_text/
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[1] 当初からのコース:vol.xxx(xxxは番号)が振られています。
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[2] 2009年11月開講コース:xxx号(xxxは番号)が振られています。
   これは現在、初心者向けのレベルになっています。
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ます。また、これらのソース・コードは学習用のためだけに
提供しているものです。
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◆ 01.データベース(続き)
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これまで主キー(PRIMARY KEY)や外部キー(FOREIGN KEY)が単一のカラム
の場合だけを扱ってきましたが、実際には複数のカラムをキーに指定する
場合もよく出てきます。

たとえば、会社が発展して海外にも進出することになり、海外の各国
に子会社を作ることになったとしましょう。

そうすると、海外の各国の社員と国内の社員とで社員番号が重複しない
ように管理しなければならなくなります。
この管理は面倒です。(各国の社員はその国の子会社が管理するのが
鉄則であり、普通は日本の会社で一元管理する訳にはいきません。)
何番から何番までがA国の社員というように、あらかじめ番号の
範囲を規定しておけば簡単そうにみえますが、将来A国の社員が
増えすぎて範囲内に収まらなくなると、再度範囲の設定をし直さ
なければならなくなるとか、後に新たな国に子会社を設立して
再度範囲の割り当てが必要になるなど、後々面倒が起こる可能性
があります。

一方、研修や業務上の共同作業のために、海外の子会社の社員
を国内に受け入れるという場面は多々発生しますので、海外の
子会社の社員も国内でも扱えるようにしておくことは必要です。

このような場合に簡単に対処する方法として、今まで主キーに
していた社員番号の他に国番号も指定し、国番号+社員番号
を新たな主キーにすることによって、キーをユニークにすると
いう方法があります。
そうすれば、海外の社員と国内の社員の社員番号が重複しない
ように管理する必要はなくなります。

簡単のために、例としてこれまで作成してきたEMPLOYEEテーブルに
国番号のカラムを追加したものを考えてみましょう。
国番号のカラム名をCNTRY_NUMとすると、EMPLOYEEテーブル
のCREATE文は次のようになります。

CREATE TABLE EMPLOYEE (CNTRY_NUM INTEGER NOT NULL, EMP_NUM INTEGER NOT NULL,
NAME CHAR(50), DATE_OF_BIRTH DATE, DEPART_NUM INTEGER NOT NULL DEFAULT 0,
PRIMARY KEY (CNTRY_NUM, EMP_NUM), FOREIGN KEY (DEPART_NUM) REFERENCES DEPARTMENT (DEPART_NUM)  ON DELETE SET DEFAULT);

主キーの指定が

PRIMARY KEY (CNTRY_NUM, EMP_NUM)

のようにカラム2つの指定になっていることに注意してください。
このようにPRIMARY KEYには2つ以上のカラムも指定できるのです。

また、FOREIGN KEYについてもPRIMARY KEYと同様に2つ以上のカラム
を指定することができます。

例えば、多国籍企業になると社員番号だけでなく、部門コードにも国番号
を付け加えなければユニークでなくなってきますので、DEPARTMENTテー
ブルのほうの主キーにも国番号を付け加えたとしましょう。
そうすると、EMPLOYEEテーブルの外部キーの指定のほうにも国番号を
付け加える必要が出てくるわけです。

なお、上記のように主キーが複数のカラムから構成されている場合、
それをユニークに指定して検索するためのSELECT文は

SELECT * FROM EMPLOYEE WHERE CNTRY_NUM = 2 AND EMP_NUM = 1;

のようにWHEREに複数のカラムを指定することになります。



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◆ 02.データベースを使用するアプリケーションの開発
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では次に、データベースを使ったJavaのアプリケーション開発
の話に進みたいのですが、話をなるべく簡単にするために、
しばらくの間は主キーが単一のカラムの場合だけを扱うことに
しましょう。


ところで、これからはアプリケーションの画面の内容がかなり
複雑になってきますので、ソースコードの編集もかなり面倒に
なってきます。

そこで、Eclipseに新たにツールをインストールして作業を楽に
進められるようにしましょう。

ツールの名前は、VisualEditorです。もちろん無料です。

これもEclipseのプラグインのひとつで、これをインストール
するとGUIをビジュアル(視覚的)に操作するだけで簡単に
プログラミングすることができます。


では、VisualEditorのインストールをやってみましょう。

あらかじめパソコンがインターネットにつながっている状態
であることを確認しておいてください。

(1) いつものようにEclipseを起動してください。

(2) メニュー・バーの「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」
を選択します。

(3) 「インストール」ウインドウ(「使用可能なソフトウエア」のページ)
が表示されますので、
「作業対象」欄に下記のURLを入力し、Enterキーを押します。
http://download.eclipse.org/tools/ve/updates/1.4/

(4) すると「名前」欄のリストの中に「VE 1.4.0」がリストされる
はずなので、その左側の+マークをクリックすることによって、その
配下のフィーチャー(feature = 機能)の名前を展開させます。

(5) 展開してリストされたフィーチャーのうち、「Visual Editor SDK」を
選択(その左側の小さい枠(チェック・マークを入れる枠)の中をクリック
することによって、チェック・マークを入れる)します。

そして、「次へ」ボタンをクリックします。

(6) 「インストール詳細」のページになりますが、ここでも
「次へ」ボタンをクリックします。

(7) 「ライセンスのレビュー」のページになりますので、
ライセンス・テキストの内容を確認したあと、
「使用条件の条項に同意します。」を選択し、
「完了」ボタンをクリックします。

(8) しばらくの間、インストール作業が行われるのでじっと待ちます。
インストール作業が終わると、「ソフトウエア更新」ウインドウが
表示され、「変更を反映させるためにEclipseの再始動を強くお勧めします。
・・・(中略)・・・すぐに再始動しますか?」というメッセージが
表示されますが、「いいえ」ボタンをクリックして下さい。(ボタンを
間違えないように、くれぐれもご注意下さい。)

そして、メニュー・バーの「ファイル」→「終了」を選択することに
よってEclipseを終了します。

(9) C:\pleiades\eclipseフォルダーの中に下記のファイルが入っています
ので、これを実行(ダブル・クリック)することによってEclipseを起動
して下さい。

eclipse.exe -clean.cmd

(エクスプローラーの設定によっては拡張子の「.cmd」の部分が見えない
場合もあります。)
このファイルの実行によって、先ほど新しくインストールしたフィーチャー
の日本語化が行われますので、Eclipseが起動されるまで少し時間がかかり
ますが、我慢して待ちましょう。

(10) Eclipseの起動が完了したら、再度Eclipseを終了して下さい。

これで、インストール作業は完了です。


VisualEditorの使い方は、次回に説明いたします。

これから段々とプログラミングが楽しくなってくるはずです。

楽しみにしていてください。



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