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                      2007年12月16日

    楽しいJava講座 - 初心者から達人へのパスポート
                  vol.083

                                セルゲイ・ランダウ
 バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/Java_text/
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◆ 01.Tomcatのアプリケーション開発
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アプリケーション開発のためにデータベースに作業を行うための
GUIベースのツールとしてDBViewerというEclipseのプラグイン
(オープン・ソースで無料です)がありますので、今回はこれを
インストールしましょう。
データベースの設定やテスト・データの入力などがぐーんと
やりやすくなります。


その前に、MySQLのJDBCドライバーをインストールしておきま
しょう。

(1) 下記のホームページを開いてください。

http://dev.mysql.com/downloads/connector/j/5.0.html


(2) このページの下のほうにある「Source and Binaries (zip)」の右側
にある「Download」をクリックしてください。

(3) 「ファイルのダウンロード」ウインドウが表示されたら、
「保存」ボタンをクリックします。

(4) 「名前を付けて保存」ウインドウが表示されたら、「保存する場所」
(当メールマガジンでは「マイドキュメント」とします)と「ファイル名」
(当メールマガジン執筆時点では「mysql-connector-java-5.0.8.zip」に
なっている)を確認し、「保存」ボタンをクリックします。
(保存が完了したら、ウインドウは閉じる。)

(5) 先ほど保存した場所(マイドキュメント)を開き、ファイル
(mysql-connector-java-5.0.8.zip)を解凍します。


解凍したできたファイルの中に

mysql-connector-java-5.0.8-bin.jar

というJARファイルがあるはずですが、これがJDBCドライバーです。
これをわかりやすい場所に保管するために、ここでは、

C:\MySQL_Driver

というフォルダーを作成し、このフォルダーの中に

mysql-connector-java-5.0.8-bin.jar

をコピーしてください。(このフォルダーは開発作業用の仮のものです。
アプリケーションの運用時にはまた別の場所にJDBCドライバーをコピー
することになります。)


続いて、このJDBCドライバーをEclipseのクラスパス(CLASSPATH)に
追加しておきましょう。(JDBCドライバーをEclipseのクラスパスに
追加する方法はvol.022でも説明しましたが、今回は別の簡単な手順を
説明します。)

(1) Eclipseを起動してください。

(2) パッケージ・エクスプローラーの中のJStudy2(プロジェクト名)
を右クリックし、「ビルド・パス」→「ライブラリーの追加」を選択
します。

(3) 「ライブラリーの追加」ウインドウにおいて「ユーザー・ライブラリー」
を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

(4) 「ユーザー・ライブラリー」ボタンをクリックします。

(5) 「新規」ボタンをクリックします。

(6) 「ユーザー・ライブラリー名」に

mysql

と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

(5) 「mysql」を選択し、「JARの追加」ボタンをクリックします。

(6) 「JARの選択」ウインドウで、さきほどの

C:\MySQL_Driver

の中の

mysql-connector-java-5.0.8-bin.jar

を選択し、 「開く」ボタンをクリックします。

(7) 「設定」ウインドウの「OK」ボタンをクリックします。

(8) 「ライブラリーの追加」ウインドウの中で「mysql」にチェック・
マークが付いていることを確認し、「終了」ボタンをクリックします。



はい。では、続いてDBViewerをインストールしましょう。

DBViewerのホームページは

http://www.ne.jp/asahi/zigen/home/plugin/dbviewer/about.html

にあります。このページにマニュアルも掲載されているので必要があれば
ご覧ください。


DBViewerのインストールは以下の手順で行えます。

(1) Eclipseのメニュー・バーから「ヘルプ」→「ソフトウエア更新」→
「検索およびインストール」を選択します。

(2) 「インストールする新規フィーチャーを検索」を選択し、「次へ」ボタン
をクリックします。

(3) 「新規リモート・サイト」ボタンをクリックします。

(4) 「名前」欄に
DBViewer
と入力し、「URL」に
http://www.ne.jp/asahi/zigen/home/plugin/dbviewer/
と入力し、「OK」ボタンをクリックします。

(5) DBViewerだけにチェック・マークがはいった状態にして「終了」ボタン
をクリックします。

(6) DBViewerを選択(チェック・マークを入れる)して「次へ」ボタンを
クリックします。

(7) フィーチャー・ライセンスについてのAGREEMENT(同意書もしくは契約書
の意味)に同意の上、「使用条件の条項に同意します」を選択して「次へ」
ボタンをクリックします。

(8) 「終了」ボタンをクリックします。

(9) 「署名なしのフィーチャーを・・・」という警告のメッセージが出ます
が気にせずに「すべてインストール」ボタンをクリックします。

(10) 「はい」ボタンをクリックすることによって、Eclipseを再起動します。


以上で、DBViewerのインストールは終わりです。



では、DBViewerにデータベースを登録し、アクセスできるようにしましょう。

(1) Eclipseのメニュー・バーから「ウインドウ」→「パースペクティブを開く」
→「その他」を選択します。

(2) 「DBViewer」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。

これで、DBViewerのパースペクティブが開きました。
(パースペクティブというのはEclipseのウインドウ上に並んでいる子ウインドウ
の組み合わせのことです。通常はJavaのパースペクティブ(これまで使っていた
もの)を使っていますが、作業内容に応じてパースペクティブを切り替えること
ができます。Javaのパースペクティブ以外によく使われるものとしては、他に
デバッグのパースペクティブがありますが、これについては、後にデバッガー
の使い方を説明するときにお話することになります。)
(逆にJavaのパースペクティブに戻したいときは、(1)(2)と同じ手順で
「DBViewer」の代わりに「Java」を選択するか、もしくは、Eclipseのツール・
バーの右側の端っこにパースペクティブを選択できるタブがありますので、
ここで選択します(右端の>>マークの中に隠れているかもしれません)。)

(3) 左上のほうにある「DBツリー・ビュー」の中の「DBViewerPlugin」を
右クリックし、「登録」を選択します。

(4) 「データベース定義名」欄にデータベース名

INTSHOP

を入力します。

(5) 「JDBC Driver」欄の下の「ファイルの追加」ボタンをクリックし、

C:\MySQL_Driver

の中の

mysql-connector-java-5.0.8-bin.jar

を指定して、「開く」ボタンをクリックし、「次へ」ボタンをクリック
します。

(6) 「テンプレートに登録されている接続文字列に置き換えますか?」と
聞いてきたら、「キャンセル」ボタンをクリックします。

(7) 「JDBC Driver」に「com.mysql.jdbc.Driver」が選択されていることを
確認し、「JDBCタイプ」は「Type4」を選択します。
「接続文字列」には、

jdbc:mysql://127.0.0.1:3306/INTSHOP

を入力します。これは、JDBC URLです(JDBC URLが何であるか忘れた人は
vol.023を参照のこと)。
(127.0.0.1がそのコンピューター自身を指すループバック・アドレスである
ことはvol.067でお話した通りです。また、3306はMySQLにアクセスするため
のポート番号です。INTSHOPはいうまでもなくデータベース名です。)

「接続ユーザ」には

root

を入力し、「接続パスワード」には、

rootpass

を入力します。(これがMySQLのインストール時に設定したパスワードである
ことはおわかりですね。)

(8) 念のために「テスト接続」のボタンをクリックしてみましょう。上のほう
の「接続情報の設定」というタイトル文の下に「接続に成功しました」という
メッセージが出ればO.K.です。
「終了」ボタンをクリックしてください。


では、データベースINTSHOPに接続してみましょう。
「DBツリー・ビュー」の中のDBViewerの左側の+マーク(というよりも田マーク
と言ったほうがわかりやすいか?)をクリックするとその中のINTSHOPが表示
されますから、それを右クリックし、「接続」を選択します。


データベースに接続されると、TABLEという項目(フォルダ)が表示され、
その左側の+マークをクリックすると、データベースの中にはいっている
テーブルがリストされますね。

念のため、SQLでもテーブルをリストさせてみましょう。

(1) 下のほうにある「SQL実行・ビュー」の中に下記のSQL文を入力して
ください。

SHOW TABLES;

(2) 「全てのSQLを実行」ボタン(緑色で右向きの矢印(というよりも三角形)
の入ったアイコンのボタン)をクリックします。

(3) 上のほうに結果が表示され、テーブルがリストされるはずなので確認
してください。


では、今回はここまでとし、INTSHOPを切断しておきましょう。
「DBツリー・ビュー」の中のINTSHOPを右クリックし、「切断」を選択して
ください。


とりあえず、パースペクティブはJavaに戻しておいてから、Eclipseを終了
しましょう。



(次回に続く)


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