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                         2005/04/11
         自主学習のコツ Vol.002
                        薮荷筒丸
     バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/gakushu/
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 インターネット上の本屋さんAmazonへのリンクを作りました。
これから本の紹介をするときには、このリンクのURLを書いてい
くことにします。
 手始めに、前回紹介した「無気力の心理学」と「知的好奇心」
のページにリンクするURLを下にリストしておきます。

「知的好奇心」
http://www.flsi.co.jp/books/chitekikokisin1.htm

「無気力の心理学」
http://www.flsi.co.jp/books/mukiryokusinri1.htm


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2.学習意欲を高めるために
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 これまでに偉大な業績を残してきた人々や、優秀と言われて
いる人々がどのような特徴を持っているかについて、少し考えて
みたいと思います。

 さまざまな分野で偉大な業績を残した、いわゆる偉人と呼ばれ
ている人々について、その共通する特性が何であるかを調べた研
究者がいます。その調査結果によると、偉人に共通する特徴を
4つあげると、

1.性格が楽観的である。
2.何度失敗してもくじけず、あきらめないという不屈の精神力
  を持っている。
3.「世の中に貢献しなければいけない」という強い使命感を持
  っている。
4.勤勉である。なにごとも一生懸命やるし、自主的に勉強する
  (読書家が多いのも特徴)。
(順不同)
ということになります。

 少し補足しておきましょう。

1.悲観的な考え方をしていると元気が出にくく、活力が生まれ
にくいものです。常にプラス思考(何事もいい意味にとらえ、ま
た、いい方向に持っていこうとする楽観的な発想法)で考えること
によって、活力が生まれます。頭も冴えてきます。

2.失敗してもへこたれないという精神力も必要だし、また、何
かがうまくいかなかったり、失敗したりした場合にも、逆に、ど
うしてうまくいかないのか、どうして失敗したのか原因をよく調査
し、対策を考えることによって、成功へ近づくことができます。
また、一見失敗したと思えることから本来の目的とは違う新しい
発見をすることもありますね。

 あるいは、そもそも選択したやり方が間違っていたのであれば、
軌道修正すればいいのです。

 失敗しないにこしたことはありませんが、失敗を恐れて躊躇して
いては、成功には至りません。失敗を恐れずに挑戦するという勇気
が必要です。

 偉人と呼ばれている人々のほとんどは、一度も失敗をしなかった
人ではなく、実は何度も失敗しているがそれに屈せず、最終的に
成功にたどりついた人々なのです。

3.ほとんどの人は、「世の中の役に立ちたい」、「人々のため
になることをしたい」あるいは、そんなに大それたことは考えて
いないと言う人でも、困っている人を見たら「助けてあげたい」
という気持ちになるものです。

 これは、社会性動物である人間の本能に基づくものですから、
その思いが実現すると自分にも満足感(一種の幸福感)が得られ
ることになります。そして、その気持ちにしたがって行動するこ
とは、自分の心を活性化させることにもなります。

 社会性、すなわち群れを作ってお互いに協力しながら生きてい
く性質は、ベースは生まれつき備わっているとしても、生まれた
後の周囲の人たちとのやり取りの中で発展していくものです。つ
まり、生まれた後の育てられ方や周囲の環境、教育などに強い
影響を受けます。
 詳しくは、別の機会にお話したいと思います。

4.「勤勉である」とはよく勉強することも意味しますし、仕事
その他、何に対しても一生懸命努力することも意味します。この
「一生懸命努力する」ということは、実は、その結果自分の希望
が実現するか否かにかかわらず、満足感(幸福感)を得ることの
できる秘訣になるのですが、これについても、後に詳しくお話し
たいと思います。

        *** 続く ***




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*.雑談コーナー
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 社会性動物という言葉が出てきましたが、例えば、犬も(その
先祖の狼と同様に)社会性動物ですね。

 犬はもともと狼の中から人間になつきやすいものを選り分けて
人間が育て、交配を繰り返すことによって、さまざまな犬種が作
られて来たようですが、その社会性動物としての性質と高い知能
が人間にも役立っているようです。

 人間に育てられた犬は、人間に教えられると、牧羊犬やら警察
犬やら、さまざまな仕事もこなして、人間に協力してくれますし、
飼い主が危険な目にあっているときに、飼い犬が助けようとした
という話もよく聞きますね。

 飼い主に可愛がられている犬は、あたかも飼い主に愛情を感じ
ているかのように振舞うことがありますが、最近の動物心理学者
は、犬も人間の愛情に近いものを感じていると考えているようで
す。

 他の社会性動物には人間のように高度な会話能力を持っている
と考えられる動物もいます。イルカ(あるいはクジラ)がそうで
すね。

 もっとも、どのような言語をしゃべっているのか現在のところ、
さっぱりわかっていません。人間の音声言語と照らし合わせて調
べたかぎりでは、構文あるいは文法のようなものは、まったく見
つけられないようです。それで、会話などしていないと主張する
人もいます。

 しかし、イルカは超音波を使って周囲を「見る」ことができま
すから、もしかしたら、音声を映像化し、映像による記号のよう
なものを「見る」ことによって、会話しているのではないか、
という学者もいます。

 興味のある人は、自分で研究してみるとおもしろいかもしれま
せん。


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