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                         2005/10/07
         自主学習のコツ Vol.007
                        薮荷筒丸
     バックナンバー: http://www.flsi.co.jp/gakushu/
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今回からしばらくの間、頭の働きをよくする方法について、
さまざまな観点からお話ししていきたいと思います。

まず最初に脳のトレーニングの仕方について何回かにわたって
紹介していきます。


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3.頭をよくする方法
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今回から何回かに分けて、ある大脳生理学者の最近の研究成果を
要約してお話しします。

あらかじめ、お断りしておきますが、これは脳のトレーニング
の仕方をお話しするものであって、学習方法のお話ではありま
せん。

学習方法については別途お話しします。


        **********


脳の中で、人を他の動物と著しく区別する一番重要な部分は
前頭葉の前頭前野です。

脳の前頭前野は、思考や学習(思考、意欲、集中力、記憶など)
において脳の中で中心的な働きをしています。

この前頭前野を鍛えておくと、思考や記憶などの学習時に脳全体
がうまくコントロールされ、活発に働くようになります。


実は、難しい問題を解こうとして悩むよりは、足し算などの簡単
な計算をする方が、前頭前野を含めた脳がよく鍛えられることが、
わかっています。

しかも、暗算よりは、筆算(ひっさん)で書きながら計算した方
がさらに効果的です。

しかも、できるだけ速く解くようにした方がいいのです。


読書もまた、前頭前野を鍛えるために効果があります。

最近は読書離れが問題になってきていますが、テレビ・ゲームなど
する暇があったら、読書をした方がずっと頭をよくするためにも
いいのです。

しかも、できるだけ音読した方が、さらに効果があります。

この場合もやはり、できるだけ速く読むようにした方が、より頭が
鍛えられるのです。

(もちろん、これは脳のトレーニングのための話であって、情報収集
のために読書するのであれば、話は別です。
音読するスピードには限界がありますから、速く多くの情報を吸収す
る必要がある場合には、黙読した方がいいということになります。)


書き物をすることも、脳を鍛えるためにいいことなのですが、これは
手書きにする必要があり、パソコンで書いたり、携帯電話のメールで
書いたりしたのでは(つまりキーボード操作では)あまり前頭前野を
鍛えることにはなりません。

一時、指をよく使えば頭がよくなると言われたこともありますが、
これはどういう使い方でもいいということではないようです。


        *** 続く ***




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