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【楽しい中国語入門】 vol.015

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15. 馬?

 ほとんどの中国人は、「バカヤロウ」という日本語を知っています。なぜかというと、建国以来の抗日戦争を描いた映画の中で、 日本兵士の口から頻繁に発せられる言葉だからです。私は日本語を勉強して初めて、「バカ」という言葉が「馬鹿」という漢字だとわか りました。なぜそういう漢字になったのかは知りませんが、「馬鹿」という漢字熟語は中国では
マールー
と読み、「バカ」の意味はありません。日常の会話の中ではめったに出てきませんが、(日本語では赤鹿(アカシカ)と呼ばれる)鹿の一種を意味します。したがって、日本語をまったく知らない中国人に「馬鹿」という単語を見せても、「バカ」の意味だとは思わないでしょう。
 中国語と日本語は同じような漢字を使っていて、ほとんどの場合は漢字を見たら意味が通じますが、たまにこのようにまったく違う意味になることがありますので注意しましょう。
 また、同じ発音で
マールー
という単語があります。「大通り」の意味です。大昔には、主な交通手段は馬車だったので、馬車が通る道路を
マールー
と呼びようになり、ずっと今まで使われているものです。
 それでは、次に、
マーフ
という中国語はどういう意味でしょうか。馬鹿と同じように、二つとも動物の名前を使っています。実は、「いい加減」の意味です。漢字からは全然想像できないでしょう。 そして、
マーマーフーフー
という言葉もあります。日本語の「まあまあ」の意味です、日本語の「まあまあ」は
の発音を取っているのだと思えば、覚えやすいでしょう。
 それから、
マーダーハー
という単語もあります。これは「粗忽者、いい加減な人」をあらわします。
 それから、中国語では「すぐ、さっそく」を意味する単語として
マーシャン
があります。これも大昔から出てきた言葉で、ずっと今まで使われています。昔は馬が一番速い交通手段だったので、早く行きたいなら馬に乗って行かなければならない。というわけで、
マーシャン
は段々と「直ぐ」の意味で使われるようになりました。
 日本語と中国語では動物を使ったおもしろい言葉がたくさんあります。例えば、「雨で全身がびしょ濡れ」というのは日本語では「濡れ鼠(ぬれねずみ)」ともいいますね。中国語では
ルオタンヂー
といいます。
タン
はお湯の意味ではありません。中国ではスープの意味です。全身びしょ濡れは、日本語の鼠に対して中国語ではスープの中に落ちた鳥にたとえます。さらに、「威張る」とか「高慢」とか「生意気」を意味するときは
ニウ
といいます。例えば、

ヂャーシァオハイハイティンニウナ
というのは「この子供は(子供の癖に)なまいきだなあ」の意味です。
シァオハイ
は「子供」の意味で、
ハイ
「まだ」の意味で、
ティン
は「とても」の意味です。 また、
ニウピーチ
は「頑固で強情」な性質の意味です

 それでは、今日はここまでにしましょう。
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