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【楽しい中国語入門】 vol.025

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25. いい加減なコンピュータ用語
 科学の進歩は目覚しいもの、殊にコンピュータは想像もしなかったスピードで進化してきています。現代のオフィスはコンピュータなくしては考えられません。日本などの先進国もさることながら、発展途上国の中国でもコンピュータがかなり普及しています。

アメリカ:
メイグオ
の人が作った「電脳文化」はわれわれの生活の至る所に浸透してきています。好きであろうがきらいであろうが、勉強しなくてはならない場面が多々あります。
 幸い、最近のコンピュータは段々と使いやすくなってきているようです。しかし、やっぱり「西洋文化」のせいか、筆者はある程度日本語を覚えた後で初めて日本語OSを触ったとき、カタカナ尽くしの用語にわけが分からなくなりました。どうして漢字を少しでも使ってくれないの、って、つぶやいたことがあります。あとで中国でコンピュータを使ったら、漢字でコンピュータ専門用語を訳すといい加減になることが多いと、気づきました。漢字の意味が分かっていても用語は理解できません。日本語のようにカナを使ったほうがいいかもしれないなあ…って思っていても、中国語にはカナはありません。ピンインがカナの代わりになるのでは、と言われても、漢字とピンインを組み合わせた文章は小学校の教科書ぐらいでしか見かけません。仕方がない、コンピュータと付き合う以上、「猫は猫でも、データを食べる猫は?」の謎々の答えをも見つけなければならないようです。(この文書の終わりに猫の説明があります)
 日本語と中国語はどちらも漢字を使っているおかげで、どちらかが分かれば、もうひとつの勉強は容易にできると思います。前にも紹介した「娘」「手紙」などごく少数の単語を除けば、日本語のほとんどの漢字の単語は中国語でも意味は同じかあるいは近いので、そのまま利用できます。
 しかしひとつ大きな例外がありました。それはコンピュータ用語です。本来は専門用語なのでほっとけばいいのですが、われわれの暮らしにここまでに入ってきた以上、無視してはいられなくなりました。
 そこで今日は中国語のコンピュータ用語から最もよく使う単語をいくつかチョイスして、皆さんと一緒に勉強していきたいと思います。

コンピュータ:
ディエンナオ
の用語は、日本語ではカタカナばっかりだが、中国語ではすべて漢字です。音訳も少しありますが大部分は意訳で、英語の意味のまま中国語に直す場合が多い。だから日本の場合と違って、こういった言葉はコンピュータ以外でも意味があるし、よく使います。そのためややこしくなるケースも珍しくありません。
 日本と同じく、コンピュータ(計算機)は
ヂースワンヂー
とも言います。しかし使い分けは日本の場合とは違います。中国では両方ともよく使います。
ディエンナオ
は「俗称」あるいは話し言葉として使うのに対し、
ヂースワンヂー
は「正式」な用語です。中国語版のウインドーズには、ほぼすべてのドキュメントに
ディエンナオ
ではなく
ヂースワンヂー
と書いてあるのがその証拠です。
 それではどちらを使えばいいのか。簡単にいうとどっちでもOKなのだが、どちらかといえば
ディエンナオ
の方がもっと一般的で使いやすいかもしれないので、これを使えば無難でしょう。
 念のため、
ヂースワンチー
は電卓のことですので、使ってはいけません。

 ここで、以下の三個の単語もみてください。

モニター:
シエンシーチー

プリンタ:
ダーインヂー

スキャナ:
サオミャオイー
 それぞれの名前の最後の文字に注目してください。この
チーヂーイー
は機械(器械)装置の名前によく使います。これら三個の文字の意味は機械の名前に使うときにはほぼ同じです。普通は動詞の後ろにつけて(例外もある。例えば携帯電話は俗に
ショウヂー
という)、何々の機械(器械)という意味になります。意味は同じといっても、普通は入れ替えるとおかしくなる場合が多いです。そんなに大きな問題にならないときもあれば、まったく意味が違ってくるケースもあります、上のコンピュータと電卓の名前がその一例です。結局、これは人の使う習慣や歴史的な原因によるもので、一つずつ使い分けなくてはなりません。どうしてこの文字でなくではならないのかの理由はありません。

ハードウエア:
インヂエン
の名前にはこれらの文字がついている場合が多いです。たとえば、コンピュータの心臓は

CPU:
チューリーチー
と呼んでいます。
 記憶装置は

メモリ:
ネイツンチューチー
以外はほとんど
パン
という字を使います。もともとこれは「浅い入れ物」(お盆とか)という意味で、ここではディスクを指します。

ハードディスク:
インパン

フロッピーディスク:
ルアンパン

光ディスク(CD,DVDなど):
グアンパン

 それぞれの後ろに 駆動装置:
チュィードンチー
をつけるとそれぞれのドライブの名前になるのはご理解いただけるでしょう。(ただし、ハードディスクはメディアとドライブが一緒になっているので、後ろにつけないのは慣例です) 実は、

ソフトウエア:
ルアンヂエン
でも、ハードウエアと似たような名前を使うこともあります。おなじみのエクスプローラーは
ヅーユエングアンリーチー
といいます。

 中国のパソコン事情は日本とは違うところがいくつかあります。とりあえず、「マック」はないということです。昔はあったが、今はウインドーズ一色です。日本と似たように、
ウインドーズ95:
シーチュアンヂォウウー
から急速に普及しました。日本と違う点としては

インターネット・カフェやインターネット・バー:
ワンバー
が数え切れないくらいできました。これは日本の「インターネット(マンガ)喫茶」と似たようなものですが、中国のはちょっと「まじめ」で、今でも利用する人が増え続けています。特にお金のない学生たちが、できるだけ少ない出費でコンピュータを使いたいがために、自然に一番の利用客になってきています。

インターネット:
フーリエンワン
といえば次の言葉を忘れてはなりません。

ハッカー(クラッカー):
ヘイカー
に常に気をつける習慣は、知らないうちに自分を救うかもしれません。

 最後に問題:コンピュータのマウス(ねずみ)はご存知だと思いますが、さて、
マオ
(ねこ) とは何でしょうか。(ヒント:正式であんまり使わない名前は
ティアオヂーヂエティアオチー
です。
 今このページをごらんになっている皆さんは「猫」を使っているかも知れません。)
--- vol.025 おわり ---




































(答え)猫とはモデムのことです。



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