|
||
54. | プログラマーの就職・転職 | |
先日、日本在住20年となる中国人の知り合いと食事をした。 彼女の息子は日本で就職して5年が経つ。中国では幼いころから勉強をバリバリさせられることは有名だが、この子はなかなか根気もあって優秀だった。高校は地域でもなかなか合格しない全寮制の特別な学校に入学。夏も冬も朝は5時に起きてマラソン、その後朝食までは自習、朝食後は自習→学校の授業→お昼ご飯→授業。放課後も1秒も無駄にすることなく夕食以外は夜中まで自習室で勉強。それをここの学生たちは貫きとおす。勉強をし続けるには体力と根性が大事ということで朝の体力作りが実はとても大切とのこと。 そういえば今流行のeスポーツの選手(プロのゲーマー)も運動をして体力づくりと機敏な動きを身につけるという。 さて、そんな彼は見事北京大学に合格~卒業。就職はというタイミングで、母親が日本で働いているということで海外へ出やすい恵まれた境遇。さてどうする。 実は本人は中国で就職したかったのだが、周りの友達に海外に行けるチャンスなのに中国にいるなんてバカだと散々言われたらしい。最終的には日本へ来て半年間日本語学校へ通い、その後プログラマーとして就職を決めた。 ・eスポーツ(イースポーツ) => ・プログラマー => 皆さんもご存じのとおり、ここ数年で中国から日本への観光や就職はだいぶ簡単にできるようになった。今までは、よっぽど保証された人でないと就職なんてできなかった。それによって彼の存在も珍しいものではなくなったのだが、 「息子さんは日本で就職できて良かったですね。今プログラマーのお給料はかなり高いし、この方面は人材不足で引っ張りだこじゃないですか」 と言ったところ、 「確かに今はプログラマーのお給料は他の職種よりかなり高いけど、もはや中国で同じ仕事をした方がたくさんもらえるようになってきたのですよ。だから以前日本はとても人気があって一流大学卒業の人材が集まったけど、今は三流四流の大学を卒業した人でも日本で就職できるようになった。日本の外国人プログラマーの質は一気に落ち始めているんですよ。現にうちの息子も中国に帰って就職しなおすことを検討しています。」 とのこと。 そんなことになっているとは驚きだ。本当に中国はすごいスピード成長をし続けていて、一度も中国に行ったことのない人が中国をバカにしているのを聞くとこっちが恥ずかしくなるくらいだ。 それにしてもどんな状況にでも対応できる今を作ったのは彼の幼いころからの努力と精神力だろう。まさに城は一日にして成らず。 ・募集 => ・給料 => ・待遇 => ・福利厚生 => ・転職 => ことわざ: 直訳:ひとくち食べただけでは太れない。 解説:中国では前提として太っている方が良いとされている(いた)ので、「一口食べただけでは太らない」ではなく、あくまで「太れない」の意味。つまり、一時的な努力では目標は果たせない、ひいては、どんなことでも一歩一歩着実に行えば成功するの意味である。日本語の「城は一日にして成らず」にあたる。 |
||
今回は、ここで終わりにします。 (2019年6月23日) |
||
P.S. 係では皆様のご意見ご感想をお待ちしております。 |
||
Copyright (C) 2019 Future Lifestyle Inc. |