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59. | 龍が舞う | |
旧暦の1月15日は ![]() 毎年皆お正月に帰省し、お正月ムードもこの日まで。この日は、 ![]() 最後の花火も盛り上がる。大きな花火が許されているのもこの日まで、花火や爆竹の音が家の中にいても聞こえる。 まだ正月モードの友人から数枚の写真が送られてきた。ひび割れて表面が崩れかけた壁沿いに置かれたテレビを見る親戚同士の子どもたち、飼っている犬や猫、ウサギ、子どもの学習資料、美味しそうな食事、そして龍の舞い。 地方によって風習は変わるが、多くの場所でお正月中や15日にも龍が舞う。夜になるとたくさんの提灯に火が灯るが、龍型の提灯もある。日本の中華街でもこの龍の提灯が飾られているのを見たことがあるだろうか。 そして今年は十二支の辰(龍)年、龍は中国で生み出された架空の生き物であるが、その位置づけは神のような存在でもあり、それを受けて皇帝のシンボルともされる。また中国人は龍の子孫であるとも言われることもある。とても高貴な存在である。 中国の人に自分が辰年であることを言うと喜ばれるので少し嬉しい。 いろいろ言い方はあるが日本では龍舞(りゅうまい)、中国では ![]() ![]() 日本に比べて中国では若い人も伝統的な中国色をとても大事にしていると思うが、やはり古き良きものを重んじるのは歳を重ねた人たちだろう。 ニュースを見ていたら ![]() という記事があった。 「キミはおそらくまだ布団の中で横になっているだろう?杭州のこのグループは平均75歳のお爺さんたちで、もう外に出て龍舞をしているよ」 といった記事だ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 今朝、広州市の気温は0.6℃、とても冷たい雨が強くなったり弱まったり。多くの人が家で引きこもることを選んだだろう。 寒いけど ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 村の人々は皆窓を開けてこの新春の福を出迎えた。ある人は窓辺によじ登って見て、又ある人はスマートフォンを取り出して撮った。嬉しくなって下に降りて行きこの龍舞チームを追いかけていく人もいた。午前に龍舞が行われることを知りたくさんの住民が雨の中でも見に来たそうだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 初めて龍舞を見た子どもはこの上演を目を凝らしてまじまじと見て、龍が街に出るのを見るとパパとママを引っ張ってずっと小走りでついて行った。 ![]() ![]() ![]() ![]() この龍、長さ18mで、全部で9本の棒に分かれている。そして1人は龍珠を持ち3人は太鼓をたたく。計算するとこの龍舞チームは全部で13人のメンバーがいる。最年少で65歳、最高齢で84歳、平均75歳だ。 話は変わるが、お正月にとあるレストランで「辰年生まれの人には歳の数だけ餃子をプレゼント」というキャンペーンをやっていたので頼んでみた。確認のために運転免許証を見せるのだが、若いアルバイト店員さんがしばらくその免許証を見つめた後、「あのー、すみません。これって餃子いくつですか?」と…。 たしかに免許証の「昭和○○年」は若い人にはとっさに年齢を割り出せないかもしれない。軽くショックを感じつつも改めて年月が過ぎる速さを感じた。 |
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今回は、ここで終わりにします。 (2024年3月10日) |
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